ウクライナ支援のための芝生蚤の市 ご報告
2010年の芝生オープンから買い付けの旅を、ヨーロッパでも東側のエリアを多くまわってきました。
その旅の中では美しい風景とあたたかい人たちに助けられながら芝生の蚤の市は支えられてきました。
先進的な西ヨーロッパとは違うどこか牧歌的な空気感も感じるチェコやハンガリー、ポーランドの町の人々は極東の小さな国からやってきた日本人にも優しく、時にはもの珍しそうに楽しく接してくれて、大きな荷物を送る手伝いをしてくれます。
新型コロナの影響は大きくウクライナにも行くことはできなくなってしまいましたが、現在の状況はそれ以上で、ウクライナの人々の日常からは平和を奪われ、言葉では表しきれないほどの苦しみや悲しさがあふれてきます。
これまでに集めてきた東欧の日用雑貨の販売を通してウクライナの戦火を逃れて家を離れて暮らす人、周囲の方たちのほんのわずかでも何かの助けになるかもしれないと、食料の提供や物資配付などの緊急支援を行っているAAR Japan[難民を助ける会]に問いあわせて相談し、蚤の市の売上と募金箱設置でウクライナ緊急支援に協力できることになったのでした。
AAR Japan[難民を助ける会]はウクライナの戦火で避難生活を余儀なくされている人々を支援する活動を行っている日本の特定非営利活動法人です。連日報道されている現地の映像提供元としてご存じの方も多いのではないかと思います。
AARはポーランド・ウクライナ両国にネットワークを持つポーランドのカトリック教会の「汚れなき聖母マリアの修道女会」と連携して、支援物資を陸路越境してウクライナ西部に輸送する支援活動を開始しました。
https://aarjapan.gr.jp/emergency/2022ukraine/
そのほかにも、周辺国での生活支援をおこなっており、必要なものを届ける活動を続けています。
食料・生活用品を届ける
https://aarjapan.gr.jp/emergency/2022ukraine/
緊急支援チームがモルドバの首都キシナウに入り緊急支援を実施しています。キシナウ市内にある大学の学生寮は、モルドバ政府の要請を受けて、部屋の一部を難民に提供していますが、財政的な支援はありません。AARは身を寄せる人々に、野菜・果物、肉や魚、乳製品、小麦粉やパスタなどの食材を届けるとともに、近隣のレストランに依頼し、すぐに食べられる温かい食事も提供しています。また、洗濯機・乾燥機を提供し、生活環境を整えています。
このAAR Japanへの寄付という形でみなさまからお預かりした募金、蚤の市での販売金からの支援金をウクライナと周辺国の方へ役立ててもらいます。
芝生としてはまず、IID世田谷ものづくり学校との共催という形で「芝生蚤の市 東欧の古いもの展」2022年3月19日(土)〜23日(水)をものづくり学校エントランススペースで開催させてもらいました。
芝生はこれまで10年、東欧中欧での買い付けを続けてきたこともあり、支援のつもりでお買い物していただいたお客様の気持ちもそのまま現地に伝えることができるのではないかと思い、地域のための力になるのならばとこのイベントでは売上全額を寄付としました。
同時開催の経堂すずらん通りでの「すずらんデパート」ではミニミニ蚤の市を開催しました。
経堂は芝生が昨年までギャラリースペースを構えていた場所で、現在その場所にある韓国食堂「モゴ」と同じすずらん通りにあるハルカゼ舎、stockにも声をかけてイベントが実現しました。
すずらんデパートでは店内に蚤の市コーナーを設置してもらい、その売上の一部と募金箱を設置していました。
また、三宿四二〇商店会からも「三宿さくらマルシェ」でもご協力いただきました。
芝生の出店テントでの東欧雑貨の販売と本部テントでの募金箱を設置していただき、たくさんのご支援と激励のお言葉もいただきました。
3月末までこれらのイベントで集まった合計¥248,324を寄付金としてAAR Japanに送金いたしました。(2022/3/31付)
- ・芝生東欧蚤の市(売上/募金箱)
- ・IID世田谷ものづくり学校事務局(募金箱)
- ・すずらんデパートミニミニ蚤の市(ハルカゼ舎、stock、モゴ、芝生・売上/募金箱)
- ・三宿さくらマルシェ(売上/募金箱)
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- ・代官山ヒルサイドマーケット(売上/募金箱/4月開催分)
ウクライナ支援に賛同していただいた関連イベント、会場、店主のみなさまもご協力ありがとうございました。
この場を借りて改めてお礼申し上げます。
AARJapanによる支援の内容としては、食事や物資の提供だけにとどまらず、避難所生活の中で不足している家電を購入し、運搬を職員さんや住民の方々と協力しながら設置するなど、困っている人に直に届く支援が行われており、このための資金の一部として寄付金が使われているということがわかります。
ウクライナ緊急支援の活動レポートは下記からご覧いただけますので、実際にどのような支援が行われいてるのかぜひご覧ください。
AAR Japanへオンラインで直接寄付することもできます。
詳細は下記よりご覧ください。
ウクライナ難民緊急支援 / 特定非営利活動法人 難民を助ける会(AAR Japan)
日本からの小さな動きでしかありませんが、一人で考えるより皆さんのお力を借りることで、芝生蚤の市としての支援の力はより広がることができました。
ただ、この後いつ悲惨な戦争状態が終わるかも、苦しい状況から解放されるかも全く見通すことができません。
これからも少しずつでも支援を続けていくことができるように、芝生の蚤の市としても活動を続けていくことができればと考えています。