アイスランドの古本屋と郵便局

レイキャビック市内を散歩しているとき、本屋の前を通りかかった。

日曜は休みのようなので、平日にまた来てみよう、と場所を地図にメモ。
後日来てみると、わずかな灯りが見えるだけで看板が出ているわけでもなく。
古本屋 レイキャビク
不安なままそっとドアを押してみると重たいドアの音とともに奥に開いた。
店内はもちろん、無音。

奥からおじさんたちの話し声が聞こえてくる。
アイスランド語で話しているので内容は全くわからないけど、なにやら熱い議論を交わしているところなのは伝わってくる。
おじさんたちの地域経済論(勝手な想像)を聞き流しながら、本棚を見渡す。
手前に写真集、美術書などアート関連、その奥に文学、読み物で奥の窓際に移動すると児童書、絵本が積んである。
文字通り積んである。
本棚に本もあるのだけれど、その前に積みあがった本の山が今にも崩れそうな斜面が巨大な山を作っている。

店内なので写真でお見せできないのが残念だけれど、見事な山脈が棚ごとに並び、時間の流れを止めたように本が佇んでいる。
この地層の下から内容もわからない1冊を引きずりだしてきて、好みの本を探すというのは極めて至難の技で、比較的難易度の低い、標高の高い地層の本を中心にあたっていくことした。

収穫を終える頃には、おじさんたちの議論も決着点を見つけていたようで、もうひとりの論客の姿は見えなかった。
本を抱えてレジに行くと今までのアイスランド語での会話が嘘のように、手短かで早口だけれど、確実な英語で対応してくれる。
この本の山脈を見るに、知性派だけれど、ずぼらか?そんなおじさんの人柄を想像させる本屋での買い物だった。

ホテルに戻ってパラパラめくるけれど何も読めないアイスランド語、ロビーのソファ。
ホテルロビー レイキャビク

そして郵便局巡りも旅には欠かせないスポット。
レイキャビクの街中にある郵便局はここ、こじんまりしたドアに壁に馴染んだ色あいの看板が出ているだけで、うっかりすると見落としてしまいそう。
郵便局 レイキャビク
アイスランド語で郵便局はPOSTRINN

国内用の切手を欲しい、といったらこの切手がでてきた。
もっとかわいい切手があるはず、と思いつつもたまにはこういうのもいいか、となぜか半分諦めの気持ちで押印帳に消印を押してもらう。
アイスランド 切手
いままで旅先で切手は買っていたけど、押印してもらっていなかったので、初めて。
これまでに行った国でも押してもらえばよかった、もったいなかったな。

押印の楽しさを知ってしまったので、後日隣町の郵便局にも行ってみる。
30分くらい歩いたところらしい。
アイスランドらしい住宅が並んでいる。
レイキャビク 住宅

途中インテリアショップやギャラリーで寄り道しながら近所らしき人に詳しい場所を聞いて、ようやく到着。
郵便局 レイキャビク
ここでは140クローナの星空切手を買って押印してもらう。
切手 アイスランド
こちらもかすれて読みにくいけど、REYKJAVIKと消印されていてうれしい。

この消印を押してもらうといい、ということに気づいたのは、お店に遊びにきてくれる切手が好きな方と消印の話題で盛り上がっていたときに、どうしていままで自分でもっと押してこなかったのだろう、と思い返したのがきっかけ。
このノート、芝生押印帖と名付けて、これから旅先には持ち歩くことにします。

最後に、レイキャビク滞在中にみかけた、なかなか味わいがある郵便受け。
レイキャビク 郵便受け

アイスランド編はこれでおしまい。
次はフィンランド、ヘルシンキに向かいます。

現在開催中の「ICELAND+FINLAND 旅の物産展」では郵便グッズも少しですが、出しています。
会期中は、アイスランドのものを少しとフィンランドの雑貨をたくさん揃えてお待ちしています。

ICELAND+FINLAND 旅の物産展
アイスランド+フィンランド旅の物産展
2015.9.4fri.-9.15tue.
定休:水曜、木曜

版画/Maarit Kontiainen
陶/PIRET KÄNDLER Ceramics
陶/FIGULUS
(Finland)

2015年9月 6日

芝生北欧日記

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