信州上田

芝生の定休日、お昼頃に到着した長野県は上田市。
途中、霧雨と山もちょっと霞んでいるような天気だったけれど、どんよりした雲の旅もしっとりしていいものです。
信州上田
画・白井ゆみ枝、文・高橋久美子がつくりだす世界「ヒトノユメ」が白井さんの地元上田市で完結するということで向かいました。
ヒトノユメ
2010年に開催された東京展の立ち上げからのお手伝いの付き合いのヒトノユメなのです。

みすゞ飴
上田駅についてまず寄ったのがみすゞ飴の飯島商店。
昔懐かし、というか誰もが知っている感じの水飴のお菓子を手みやげに。
白井さんは食べ飽きてるのだろうけど。

ショーウィンドウ
交差点の喫茶室のショーウィンドウが素敵です。
おそらくメニューなのですが、名前も値段もないので、より味のアピールが際立ちます。

路地を入ったところでみつけたのが靴修理店のとなりにベンガルカレー。
カレーベンガル
お腹もすいているのでお昼にカレーもいいな、と思ったのですが、まずはお蕎麦を食べたかったので「あとで」にとっておくことに。(結局逃すのでここで食べておけばよかった。)
ちょっと手前には喫茶店があったので、カレー→食後のコーヒーコースが辿れる期待までしておきながらいけばよかったと後悔。
珈琲木の実
ここの喫茶店ぽけっとも空いてたら寄りたかったけど、定休日。
喫茶ポケット

このキャラクターは特注なのでしょうか、それとも眼鏡業界では一般的な看板?
ミヤヲ
うらやましいです。

まだまだ寄り道は続きます。
商店街でみつけた自転車屋さんサイクルセンターキムラ。
入り口の右側のガラスにはくみこんの自転車詩が展示されています!
(これを
サイクルセンターキムラ
しかもこの店構え、ちょっと店内に見える看板類もなかなかのもの、ということで覗いてみるとMOTOCONFORT、
古くからあるフランス製の自転車でなかなかお目にかかれないビンテージもの。
試しに売ってもらえませんか?と訊いてみたけれど、売り物ではなかったそうで、残念。
気が変わったら譲ってもらえないものだろうか、とまだ思案中。

かわいいベーグル屋さんが入ってる店ビルがあったり、
ベーグルハル
こんなカフェもあったりします。
cafe uno
ここにもくみこんの詩作品が窓ガラスに。

このフツーツ屋さんのはくみこんの詩ではありません。
フルーツ屋

ちょっとわかりにくいですが、これはマチノユメ。
母袋金物店
金物屋さんのたたずまいに引き込まれてから1時間程物色して金物パーツを買い込んでしまいましたが、店を出る時にこの文字にようやく気がつきました。

そろそろお腹も空いてきたので、とお蕎麦屋さんを探して歩いてみると、刀屋ののれんを発見。
刀屋
あとから気づいたのですが、ここが池波正太郎も贔屓にしていたという蕎麦屋。
なんと運のよい。
刀屋
入ったときがたまたま店内が空いていましたが、このあとすぐに満席になっています。
くるみ蕎麦
味噌で食べる真田そばと迷いましたが、くるみそばに。
普通盛りを頼みましたが、この量、東京の蕎麦屋とは訳が違います。
手打ちでざくざくした切り方にもそそられます。
くるみそばはくるみだれに味噌をときながら、ダシで割っていただきます。
小盛りでもよかったかもしれません。

そのあと歩いているとこんな改装中のお店がありました。
改装中
若い人が自分たちで改装しているお店だったので、きっと楽しいところができるのでしょうか。
できあがってからまた見てみたいところです。

古くていい建物をみつけました。
建物 上田
地元の人が事務スペースか倉庫などで使っているのだと思いますが、とてもいい建物で、お店にしたらとても魅力的なところになるだろうなぁ、と想像しながら、たくさん掲げられているスローガンを読んでいきました。
運転と携帯電話と飲酒がキーワードですね。

いいタクシー会社の看板です。
タクシーのりば
イボリーか正宗さんがいそうなタクシー会社でしたが、赤羽さんはいなかった。

ここも喫茶やったらすごくよさそうな物件。
物件
ギャラリーがついても風通しのよいお店になりそう。

残念ながら定休日で覗けませんでしたが、ナバホチュロの店がありました。
ナバホチュロ
ナバホ族はインディアン居留地のアメリカ先住民で、そこに住むナバホ・チュロの羊毛で織ったものが並んでいたり、ナバホ織り教室もあるのだそうです。

こんな倉もありました。
倉 上田
人の顔にも見えますが物件探しの夢がひろがります。(ただの夢想です)

そんなこんなでなかなかたどり着かない展示会場ですが、ようやく見えてきました。
坂
この坂を下ると会場の笠原工業常田館製糸場です、たぶん。
とここまで勘を頼りに歩いてきてしまいましたがなんとか近づいてきたようです。

坂の途中でウサギ小屋を発見。
うさぎ小屋
よくみると保育園の小屋だったようで、あまり写真を撮っていると怪しまれそうなのであまり覗けませんでした。

ようやく会場の門につきましたが、どうやら裏口だったようで、ここから入りますが受付にまわって無事到着しました。
会場

白井さんとも会えてようやく展示にたどりつけました。
笠原工業常田館製糸場 まゆ倉
ここが木造五階建てのまゆ蔵(国重文指定)でこの中にも展示作品が並びます。
石垣
石垣で固められた脇の通路をあがっていきます。

日本の近代建築の歴史のような扉を開けるとその時代を感じさせるような暗い空間の奥にふたりのまじりあった世界が存在していました。
ずっしりと力強いのだけれど、ひたひたと、空気が上昇していくような空間がそこにはありました。
ふたりの世界が交わることで想像以上の力が働いているようです。

ぐるりと会場をまわって戻ってくるとだんだん夕暮れ。
小屋
ヒトノユメには建築チームもいるのですが、ついに小屋まで建ててしまったようです。
この中はくつをぬいで眺めて、滞在できる展示スペースになっています。
外壁は発泡スチロールで、この会場になっている笠原工業の製品でもあるのだとか。
現在はまゆ産業はやっていないそうです。
この土地ならではの素材を使っての外壁材でした。
このほかにもいろいろなところで発泡スチロールレンガが使われています。

白井さんのSky Ena House、くみこんのまゆの部屋と独立した作品展示スペースもあってこれがそれぞれの作品の進化がみてとれるようです。
Sky Ena Houseと名付けられたテントには2010年から描き続けているキャンバスが360度ぐるり連なり、まゆの部屋では360度くみこんの言葉に包み込まれます。
ヒトノユメがひと段落したふたりのこれからの作品づくりにもつながっていきそうな、それでいて欲望を具現化している空間のひとつの完成型が見えたような展示でした。

日も暮れてきたところに、長野観光にでかけていた高橋久美子ちゃんと妹の美佳ちゃんが帰ってきたので、一緒に市内のカフェficaに行ってマチノユメ展示をみつつ、夕飯に。
代々木上原で食べていたパン屋さんルヴァンの本店があるのがここ上田。そのルヴァンのパンもでてきました。
ちょっとつまめればいいかなー、なんて言っていたはずなのにメニューを見ているうちにあれもこれもと頼んでしまい、とてもボリュームあるテーブルになってしまいました。
ラタトゥイユもサラダもあれもこれもとてもおいしくて地の野菜なのかどうか確認していませんが、やっぱり長野は野菜がおいしいなぁ、と思った次第です。
fica
ficaさんは1周年だそうです。
いいお店でした。

美佳ちゃんを駅まで送りがてら車の窓から昼に通ったタクシー会社を発見。
_0020195taxi.jpg
なんと看板が光っていたのです。
光源内蔵のアクリル看板だったとは。

夜はヒトノユメチームのきょうの反省会兼飲み会にお邪魔して1杯だけ。
このモリタのもうちょっと先にあるカフェで軽くビール。
モリタ
作品も堪能できたし、街も楽しめて充実した上田滞在でしたが、会場でもらった上田マップをみてみるとまだまだ魅力的な場所があって、もう一度ゆっくりまわりたい欲もでてきました。
が、帰りの新幹線を取ってしまっていたので、仕方なく帰ることにしました。

ホームドア
上田駅の新幹線ホームドアが養生テープで一部留めてありました。
新しい車両はドアの位置が違ったりするのでしょうか。

ヒトノユメは11/4まで
ぜひお時間あるかたは行ってみてください。

ヒトノユメ
高橋久美子 × 白井ゆみ枝
2013年9月21日(土)-- 11月4日(月・祝)
会場:笠原工業常田館製糸場跡(〒386-8611長野県上田市常田1-10-3 TEL:0268-22-1230)
休館日:火曜日
営業時間:10:00 - 18:00
入場料:500円(中学生以下無料)
アクセス:JR上田駅より徒歩6分
     上信越自動車道、上田菅平インターより車で約20分

2013年10月25日

芝生日記

« 辻恵子作品集「日めくりの日々」 | 記事一覧 | 記念日で日めくり切り絵 »

▲ページトップへ